親しい人の紹介
医師が転職先を見つける場合、6割程度が親しい人からの紹介だと言われています。親しい人とは、教授や指導医のような先輩医師。身内や知り合いの医療関係者など、「現在の職場よりも高い収入で勤務できるから。」ということで、腕の良い医師をヘッドハンティングするのです。どんなに良い大学を卒業していたとしても、その医師に高い知識と技術があるかどうかは別の問題です。そのためさまざまな病院が、よりスキルの高い医師を求めて声をかけるというわけです。もちろんヘッドハンティング以外にも、身内の紹介で転職する場合もありますが、勤務条件の交渉のことを考えると、親しい人からの紹介では断れないケースも存在しています。
一般公開での応募
一般公開ということは、つまり新聞や雑誌・ハローワーク・医療機関などでの公募のことです。医師の募集ではあまり一般的な公募は行われませんが、稀に病院内で医師の募集広告を貼っている場合もあります。医師は専門的な知識と資格が必要となるため、大々的に一般公募したところで多く集まるものではありません。そのためほとんどの医師の求人は、医療関係の媒体をメインとしています。 また、病院のWEBサイトで募集告知をしていることもあるので、診療科や住所などを検索して見つけることもできます。一般公開は募集している数自体が少ないので、その中から希望条件に該当するものを見つけるのは難しいかもしれません。
転職業者の利用
「先輩に紹介してもらったけど最初の条件と違う。」「勤務内容と勤務条件が合ってないような気がする。」というように、職場での不満を抱いている人の多くは、医師専門の転職業者を利用しています。「医師の転職に業者を利用するなんて。」という考え方は一昔前のもの。現在の転職業者は、満足度の高い詳細な情報とスピーディーな対応。忙しい医師に代わって、条件に該当する医療機関の情報提供など、 医師の立場に立った豊富なサービスを実施しています。勤務環境や条件に納得できない場合は、遠慮なく転職を断ることもできるので、医師の転職先の見つけ方としては新しい試みになるかもしれません。
